2014年03月30日

私のファッション参考書 【着るということ】

着るということ
水野 正夫
藍書房
1996-09


「私たちには、粗悪な素材の安物を買っている余裕はないの」
この本で、最も印象に残ったフレーズです。
著者の友人であるフランス人女性の言葉です。

着るということについて、小手先のテクニックではなく、もっと根本的なことについて書かれた本です。

下半身、後ろ姿、首、ウエストラインと言った体のパーツのことから、フィット、スカート丈、羽織ると言った服の体への合わせ方のこと、そしてアクセサリー、バッグ、靴などの小物類のことなど、様々な要素について水野氏の哲学が披露されています。

中でも印象に残ったのは、洋服を着る場合最も大切にすべきパーツはどこであるか、幸せの五色、流行との付き合い方、着こなしとは、の項目でした。

水野氏が思う、洋服を着る場合最も大切なパーツ、それは下半身。
下半身がちゃんと着られれば、上半身は少しくらい放っておいてもかまわない。(中略)洋服は下半身で着るもの、なのです。
下半身に身に付けるものとしては、スカート、パンツ、靴、靴下などですが、中でも、ノーマル丈のタイトスカートの選び方について並々ならぬこだわりがあり、既製品で条件に合うものを見つけることができなかったら、既製品2、3枚の金額を出してもできればオーダーを、というくらいです。
だけど、
こういう(体に合った)スカートを一枚でも持っている人は、 おそらく流行に追いかけられることもなく、自信をもって自分にふさわしい衣服設計のできる幸せな人だと思う。
とまで言われたら、この理想のタイトスカートを探してみる気にもなろうというものです。

次に、幸せの五色。
これは、黒、濃青、茶、グレー、ベージュとしています。
洋服という形態の衣服を着続けるかぎり、この五色を、それも無地の服を手放してはいけない、とのこと。
なぜなら、この五色は印象が薄いから飽きないし、他の色とも組み合わせやすいうえ、またそれぞれが仲がいいからなのだそう。
本では、それぞれの色のアウトラインについても書かれており、日本における色の歴史や、世界におけるその色の位置づけなどはなかなか興味深いところでした。

そして、流行との付き合い方。
(ワードローブにおける)流行というものの比率はどんなに多くても30%、それ以上は危険だ。
(中略)
全体を100として、いつでも着られる服を70%、流行の服を30%。
(中略)
もし、この7対3の割合でも不経済だと思う人は、その比率をどんどん少なくしていいけばいい。ただし流行をゼロにしてはいけない。
流行にどこまでのるのか、その度合いを考えあぐねている人にとっては、よい目安になるのではないでしょうか。
そして、流行というものについて、さらに一歩踏み込んで次のように書いています。
流行というものは、確かに一つの現象ではあるが、店に行ってずばり買ってくるだけのものではなく、自分でつくりだすものだ。
世情に通じるということは、世の中をよく見ていいものは取り入れ、自分なりのよさを身につけることだという。人が持っているから、人が着ているからといってそれを欲しがるのは少なくとも粋ではない。
自分でつくった流行は尊い。自分だけのものでありながら、時代にちゃんと適応するだけの要素が認められる。それこそオリジナリティというものであろう。流行に合わせて毎年買い続けることを、はるかに越えているといわねばなるまい。
是非、この域に達したいものです。

最後に、着こなしとは。
着こなしとは着こなすことである。
着こなしは着飾ることとは違う。
とのこと。
洋服を着る人にとっては、着こなすセンスを磨くことが、洋服の数を増やすことよりもだいじだ。
自分のために自分でていねいに組み合わせを考えること。鏡の前で全身を映しながら、納得のいくまで時間をかけて、答えを出していくしかないのである。
と、水野氏は書いています。
また、
いい服を持つことは自慢にはならないが、いい着こなしは自慢していい。
とも書いており、その後で
いい服を持っているだけの人を、人はコレクターと呼ぶ。
と続けているのには笑ってしまいました。
そうそう、
着こなしはあわてると失敗する。
のだそうですよ。
これには思い当たる節がありますね…。

ほかにも、質の見分け方であるとか、一着の服を三十通りに着る話、後ろ姿の話や首の話など参考にすべき箇所が満載で、即効性はないかもしれませんが、長期的に見てファッションに必要なことがたくさん書かれています。
ファッション雑誌や、ファッション業界の思惑に踊らされることに疑問を持ち始めた方にお勧めの1冊です。

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2014年03月29日

レイコップで布団クリーン大作戦

今日は一気に春めいて。

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白と青のストライプクレリックシャツに、茶色のスエードベストを重ねました。
ボトムはベージュのクロップドパンツで。
アクセサリーはバロックパールのロングネックレスを一結びしました。
アウターはベージュのコットンジャケットに、ベージュグラデーションのストールを巻かずに垂らして。
足元はベージュのリボン付きパンプスにしました。

今日はレイコップという布団用掃除機を買って来ました。
去年の夏頃からダニ刺されに悩まされていて、ダニ取りシートを設置してみたりもしたのですが、相変わらず時折刺され続けていたので、湿度と温度が上がる時期を前に、何とかしたいなと。
それで調べていたら、このレイコップの評判が良かったので買ってみました。

今日は初回なのでお布団全部かけてみたのですが、いやー疲れました。
布団の上を滑らすようにしてかけるのですが、マットレスは固さがあるから楽なのですが、掛け布団はふかふかしているので滑らないんですよ。
しかも今の時期、掛け布団3枚掛けているので、それの表裏とかけると結構な時間と労力が。
ちょっとくじけそう(笑)

さらに、説明書には布団半面3往復、と書いてあったのですが、確かに本体の幅でみれば3往復で終わるものの、実は吸込み口の幅は20cm。
3往復だと漏れなくかけることができないんですよね。
でも3往復って、これはどういうことなんでしょう…?
吸込み口の幅に合わせると半面6往復くらいになるので、そりゃー疲れもします。

ダニの撲滅には、一説には半年毎日掃除機をかけ続ける必要があるとか。
生きているダニは、繊維にしがみついているので掃除機じゃ吸えないらしいんですよね。
なので、ダニのエサとなる皮膚のかけらなどを取り除きつつ、そのダニが死ぬのを待ち、と同時にダニが生前産んだ卵が孵る前に吸い取る必要があり、全てが完了するのに半年要するみたいです。

でもこれで刺されなくなるのなら、労力は厭いません。
ほんと、痒いし跡は残るしで大変なんですから…。

シャツ:???
ベスト:RALPH LAUREN
パンツ:vivement
ネックレス:ピュアサンタ
ベルト:Michael Kors
ジャケット:en
ストール:タイの土産物屋
靴:COQUETERRA
バッグ:EPOCA

最高気温:23℃(!) 最低気温:7℃ (今日は暖かかったなあ)
晴れ

→ちなみに、レイコップを使ってみた後日談はこちら

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2014年03月28日

毛玉取りにはT字カミソリ

今日はロングカーディガンで。

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黒のタートルネックカットソーに、カーキの麻のロングカーディガンを羽織りました。
ボトムはデニムのタイトスカートで。
アクセサリーはシェルとビーズのエスニック風ネックレスにしました。 
アウターはベージュのトレンチコートに、赤ベースチェックのストールを変形アフガン巻きに。
ぐるっと一巻きしたあと、片方は長く残して、もう片方は角を三角に垂らしたあとぐるぐる巻きにしてあります。
足元は黒のレースアップシューズにしました。 

先日読んだ雑誌に、毛玉取りにはT字カミソリがいいと書いてありました。
毛玉が気になっているものがあったので、早速買って来てトライ。
 
腰回りの毛玉が気になっていたスカートは、軽く歯を滑らせるとあっと言う間に綺麗に。
足先の毛玉が目立っていた夫のウールシルクの靴下も、ちょっと時間はかかりましたが見事に綺麗に。
(ビフォーアフター写真を載せたいところですが、ビフォーが見苦しいのでやめておきます。)

この方法は楽だし、費用も百円ちょっとくらいですが、表面を軽く削り取っているようなものなので、繊細な素材の場合には小さなはさみで丁寧にとる方がいいかもしれませんね。 

カットソー:ユニクロ
カーディガン:RALPH LAUREN
スカート:ベルメゾン
ネックレス:タイの土産物屋
ベルト:Michael Kors
コート:古着
ストール:CITRUS
靴:HOSONO
バッグ:TAMBU

最高気温:18℃ 最低気温:4℃
朝霧後晴れ 

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2014年03月27日

思わず北から目線

今日はタイトスカートで。

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白のシャツに、ネイビーのコットンセーターを重ねました。
ボトムはベージュのタイトスカートで。
アクセサリーはバロックパールのロングネックレスを一結びしました。
アウターはオリーブのトレンチコートに、ベージュグラデーションのストールをミラノ巻きに。
足元はオフホワイトのベルト付きパンプスにしました。

今日、某ファッション雑誌を読んでいたら、気温差コーディネートなる特集があったのですが、「20℃ぽかぽか、15℃やや寒」まではともかく、「10℃極寒」の表記に思わず北から目線になってしまいました(笑)
10℃って言ったら4日前の最高気温ですよ。
私その日、今日はそんなに寒くないなーって思ってました(笑)
私の中で極寒って言ったら氷点下ですね。
さらに北の地域に住んでいる方からすれば、氷点下でも1桁なら暖かいじゃない、と言われそうですが。

まあ、今月号あたりの掲載コーディネートは総じてだいぶ薄着なので、その格好なら10℃は寒いでしょう。
私も早くシャツ1枚くらいの軽めの格好したいなー。
あと3ヶ月くらいは無理ですけどね…。

シャツ:無印良品
セーター:ブリック
スカート:SCAPA
ネックレス:ピュアサンタ
コート:ブリック
ストール:タイの土産物屋
靴:HOSONO
バッグ:TAMBU

最高気温:16℃ 最低気温:8℃
雨後晴れ

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2014年03月26日

小さなこだわり

今日は変形ニットで。

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グレーのタートルネックカットソーに、グレージュの変形ドルマンスリーブニットを重ねました。
ボトムは黒とカーキのコーデュロイパンツで。
アクセサリーはバロックパールのロングネックレスを一結びしました。
アウターはベージュのトレンチコートに、白とベージュのストールをスヌード風に。
足元は茶色のローファーにしました。

来月からの郵便料金改定に向けて、2円切手を買って来ました。
季節や送り先に合わせて貼り分けたいので、切手は普通切手じゃなくて特殊切手を使うのがちょっとしたこだわりです。
折りに触れ買い集めたかわいい切手やきれいな切手のストックがたくさんあるので、当分は2円切手と組み合わせて使わなくてはなりません。
なので、料金改定のニュースが流れたとき、2円切手のデザインはとても気になっていました。
以前は秋田犬の絵柄の2円切手があったのですが、現在は発行されていないので、1円切手を2枚貼ることになったらちょっと嫌だなと思っていたのです。
1円切手の絵柄は郵便の父である前島密氏像で、大変偉大な方なのは分かるのですが、正直かわいくない…(笑)
だから2円切手の絵柄がかわいいエゾユキウサギだと分かったときはほっとしました。
せっかく80円や50円の切手で素敵なのを選んでも、2円切手が素敵じゃなかったら台無しですもの。

今の季節なら、2月に発売になった日本・スイス国交樹立150周年の切手と新2円切手を組み合わせると、春の野山で遊ぶうさぎ、みたいな図になっていいかも。
そう言えばネットで話題になっていましたが、お母さんが「一緒に貼ったらかわいいかなと思って」と日ケニア外交関係樹立50周年の切手とうさぎ切手をセットで買って来たそうなのですが、日ケニア切手の絵柄にはライオンが…。
不穏…!
ほかにはキリン、チーター、象がいるので、どの動物と組み合わせるかによって不穏だったりほのぼのだったりが変えられて面白そうですね。

カットソー:ベルメゾン
ニット:MARQUE
パンツ:truenyc.
ネックレス:ピュアサンタ
ベルト:Michael Kors
コート:古着
ストール:ZARA
靴:HOSONO
バッグ:TAMBU

最高気温:18℃ 最低気温:10℃
晴れ後曇り後雨

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